ごちゃまぜ講座終了しました!!たくさんのご参加ありがとうございました。

110人が一堂で作品づくり
今年度の「短歌・俳句・川柳ごちゃまぜ講座」(県文連主催)が20日、鳥取市のさざんか会館で開かれ、県内各地から110人が参加。「西瓜」という課題のもとで、それぞれ作品づくりに挑戦した。
県文連加盟の文芸分野3団体(短歌・俳句・川柳各協会)が毎年合同で企画しているもので、今年で5回目。広く参加を募り、今年初めてという人も多かった。
初めに座長の遠藤甫人県俳句協会会長があいさつ。「3部門はもともと親戚同士。お互い良い所を学び合い、仲良く進みましょう。」と呼びかけ、3部門の代表が自らの体験を踏まえながら、それぞれの詩型の魅力をPR。参加者の作品づくりのヒントに。初め、戸惑いがちだった参加者も、だんだんリラックスし、思い思いの表情で投稿用紙に向かっていた。
また、入賞作品の選考の間、県民話サークル連合会(小林龍雄会長)の皆さんが「佐治谷ばなし」の語り聞かせを披露し、会場を和ませていた。
鳥取県歌人会会長 北尾 勲

平成27年度ごちゃまぜ講座 入賞作品
【短歌】 最優秀賞 農に生き 農に老いたる 吾が身には 介護に勝る 西瓜一切れ
( 吉野 勇雄 )
優秀賞 西瓜投げ 渡す 息合う トラックの 掛け声高き 産地の朝
( 高田 栄子 )
〃 熟れ工合 叩く農夫の掌は 火山灰土に 染みて黒々
( 牧野 芳光 )
すいか賞 終の日に 西瓜食ぶると 雪の夜の 妣のおねだり想い 居る夏
( 中尾 恭治 )
〃 砂丘地に 西瓜づくりの 嫁ごろし 終戦頃の 水汲みけわし
( 米村 田鶴子 )
〃 幼き日 種のみこみて 驚きぬ お腹に西瓜が なるぞといわれ
( 竹内 祐子 )
【俳句】 最優秀賞 少年の 皓歯眩しや 西瓜食ぶ ( 出木 俊子 )
優秀賞 西瓜二個 転がる村の 駐在所 ( 吉野 勇雄 )
〃 顔半分 埋め幼の 切り西瓜 ( 植垣 規雄 )
すいか賞 ポンポンと 音よき西瓜 二つ買ふ ( 上村 いたる )
〃 湧き水に 西瓜浸けある 別墅かな ( 坂口 恵子 )
〃 初採りの 母に供える 西瓜かな ( 下田 幸子 )
【川柳】 最優秀賞 ガブガブと ペッペップッと 西瓜食う ( 成田 雨奇 )
優秀賞 ブランコを 漕いですいかの 種飛ばす ( 小谷 美ッ千 )
〃 ポンポンと かるく西瓜の きもちきく ( 渡辺 博子 )
すいか賞 冷蔵庫 僕の西瓜と 貼ってある ( 上田 宣子 )
〃 西瓜西瓜 三時も西瓜 西瓜村 ( 北野 天人 )
〃 大山を すくって丸めた すいか食う ( 竹信 尚子 )

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