第44回鳥取県演劇連盟合同公演「わが町、米子」報告 添谷泰一
この企画は鳥取県のアマチュア4劇団で年に一回、主幹を決めて合同公演をすることにより、情報交換、交流するのを目的としています。7年ぶりに、演劇集団あり主幹で行われることになりました。演劇集団ありは、昭和45年米子で、宮倉義文氏が中心となり結成されました。団員は16~70歳まで幅広く、働きながら活動しています。その宮倉氏が、昨年、9月に亡くなり、追悼公演を企画していた頃、会長の尾上さんから合同公演のオファーがありました。合同公演にすることは、鳥取県のアマチュア演劇に尽力してこられた宮倉氏にとってふさわしいと思い快く受けることにしました。
さて、どういった作品を公演するのか? 宮倉氏は脚本も書かれる人で、オリジナル作品がいくつかあるのですが、劇団で協議し、7年前私、添谷が書き、劇団40周年記念作品として上演した「わが町米子」に決めました。この作品には宮倉氏をモデルにした人物が登場するうえ、サイドストーリーとして劇団の歴史も紹介されるので追悼公演としてふさわしいのではないかと意見が一致しこの作品に決めました。7年前の上演時間は盛り込み過ぎて、2時間半を越える長い作品でしたので、エピソードをいくつかカットし、団員の減少で、登場人物も少なくし、上演時間2時間を目標にしました。また、当時、出演された方の中で足が悪くなられた人は新たに車椅子に乗っている役を作りました。

稽古は4月の下旬から始めました。公演までの、主な出来事をメイキング・オブ「わが町、米子」と称してフェイスブックにアップしましたので、以下、紹介しましょう。
H29,4,20 「初顔合わせ」改訂台本が完成していなかったので、役者としの能力をアップするため、シアターゲームをする。
H29,6,17 「初読み合わせ」台本が完成し、初めての読み合わせを行なう。セリフがほぼ米子弁なので、米子出身じゃない人は苦労するだろうなと予想する。同時に配役を行っていく。
H29,6,27 「ボイストレーニング」役者とは脚本の言葉を観客に届けるというのが一番の仕事だという原点に立ち返り、ボイストレーニングをする。幸い、劇団に山陰で活躍されているオペラ歌手の吉田章一さんがいたので、彼によるボイストレーニングを行った。これは公演まで度々行われた。
H29,7,11 「サブテキスト」この物語はふたつの家族が描かれ展開していく。直接台本には表れない部分、例えば「先祖はどうのような経緯でこの土地に来たのか?」などサブテキストを作り演じる背景を作っておかねばならない。質問を30作り、役者たちはそれに答えていく。
H29,7,19 「ポスター、チラシ、チケット」が出来る。
その他「スタッフ募集」「衣装パレード」「制作費」「スタッフ紹介」「美術」などその35までアップしました。

そして公演当日。観客動員数は、
9月2日(土)夜公演 196名
9月3日(日)昼公演 252名
9月3日(日)夜公演 117名
合計565名(一般530、学生26、招待9名)
スタッフが不慣れで、いくつかの予期せぬトラブルが発生しましたが、何とか無事に幕を下ろすことが出来ました。観客の感想も「感動した」というのが多く、概ね好評でした。宮倉さんゆかりの人も多く足を運ばれ、追悼公演の義務を果たせたと思います。
スマフォを持つ人が増え、ディスコミュニケーションの現代社会において、 実際に劇場に足を運び、生の人間と接するというアナログな演劇は、無くてはならないものだ改めて思いました。また、仕事をしながら、志を同じにした仲間たちと、現代社会の諸問題を考察し、コミュニケーションとりながら作られていく演劇は、地域において今後重要性を増すものだと感じました。
この場を借りて劇場には足を運ばれた方、心より感謝します。ありがとうございました。
さて、どういった作品を公演するのか? 宮倉氏は脚本も書かれる人で、オリジナル作品がいくつかあるのですが、劇団で協議し、7年前私、添谷が書き、劇団40周年記念作品として上演した「わが町米子」に決めました。この作品には宮倉氏をモデルにした人物が登場するうえ、サイドストーリーとして劇団の歴史も紹介されるので追悼公演としてふさわしいのではないかと意見が一致しこの作品に決めました。7年前の上演時間は盛り込み過ぎて、2時間半を越える長い作品でしたので、エピソードをいくつかカットし、団員の減少で、登場人物も少なくし、上演時間2時間を目標にしました。また、当時、出演された方の中で足が悪くなられた人は新たに車椅子に乗っている役を作りました。

稽古は4月の下旬から始めました。公演までの、主な出来事をメイキング・オブ「わが町、米子」と称してフェイスブックにアップしましたので、以下、紹介しましょう。
H29,4,20 「初顔合わせ」改訂台本が完成していなかったので、役者としの能力をアップするため、シアターゲームをする。
H29,6,17 「初読み合わせ」台本が完成し、初めての読み合わせを行なう。セリフがほぼ米子弁なので、米子出身じゃない人は苦労するだろうなと予想する。同時に配役を行っていく。
H29,6,27 「ボイストレーニング」役者とは脚本の言葉を観客に届けるというのが一番の仕事だという原点に立ち返り、ボイストレーニングをする。幸い、劇団に山陰で活躍されているオペラ歌手の吉田章一さんがいたので、彼によるボイストレーニングを行った。これは公演まで度々行われた。
H29,7,11 「サブテキスト」この物語はふたつの家族が描かれ展開していく。直接台本には表れない部分、例えば「先祖はどうのような経緯でこの土地に来たのか?」などサブテキストを作り演じる背景を作っておかねばならない。質問を30作り、役者たちはそれに答えていく。
H29,7,19 「ポスター、チラシ、チケット」が出来る。
その他「スタッフ募集」「衣装パレード」「制作費」「スタッフ紹介」「美術」などその35までアップしました。

そして公演当日。観客動員数は、
9月2日(土)夜公演 196名
9月3日(日)昼公演 252名
9月3日(日)夜公演 117名
合計565名(一般530、学生26、招待9名)
スタッフが不慣れで、いくつかの予期せぬトラブルが発生しましたが、何とか無事に幕を下ろすことが出来ました。観客の感想も「感動した」というのが多く、概ね好評でした。宮倉さんゆかりの人も多く足を運ばれ、追悼公演の義務を果たせたと思います。
スマフォを持つ人が増え、ディスコミュニケーションの現代社会において、 実際に劇場に足を運び、生の人間と接するというアナログな演劇は、無くてはならないものだ改めて思いました。また、仕事をしながら、志を同じにした仲間たちと、現代社会の諸問題を考察し、コミュニケーションとりながら作られていく演劇は、地域において今後重要性を増すものだと感じました。
この場を借りて劇場には足を運ばれた方、心より感謝します。ありがとうございました。