fc2ブログ

【報告】第26回鳥取県俳句大会

主催 鳥取県俳句協会

新型コロナウイルス感染症の影響により、表彰式及び当日句会は中止となりましたが、事前募集に応募いただいた作品の選考が行われました。
受賞者の作品をご紹介します。
【応募者数 1,867名(2,233句)(うち、一般の部158名(524句)、子どもの部1,709名(1,709句))】

【一般の部】
<鳥取県知事賞>
譲るもの譲りて余生爽やかに(米子)堀江 典子

<米子市長賞>
谷の瀬を借りたる生活芋水車(三朝)長安 節子

<鳥取県俳句協会長賞>
農に夢つなぐ八十路や大根蒔く(倉吉)足羽 敬子

<鳥取県俳句協会賞>
水澄みてものの影疾く流れゆく(米子)野坂 真里
手拍子の揃ひはじめて踊の輪 (鳥取)椋 麻里子
身構へる事なき暮し新茶汲む (米子)岩﨑 扶季子
開け放つ朝風甘し稲の花   (三朝)長安 節子
みどり児のぬくもりを抱く春隣(鳥取)坂出 徹
園児らの光まみれの水遊び  (大山)入倉 史子
ラムネ飲む一口づつに玉鳴らし(米子)沢田 有湖
万緑や水筒に足す沢の水   (琴浦)西村 貴美子
父は神息子は大蛇里神楽   (米子)岩水 節子
刈り込みて石を涼しく庭手入れ(湯梨浜)中前 惇子

<佳作>
夕端居母は本音をさりげなく (米子)岩水 節子
大山へ星見にゆくと帰省の子 (米子)大谷 正子
降り立ちて闇の親しき帰省かな(米子)大谷 正子
秋涼や畑の余白を打ち返す  (鳥取)井上 登志枝
蟷螂にふと刺客の面構    (米子)角森 みほ子
団栗を踏めばひとりの山の音 (鳥取)髙田 栄子
風の声君の声かと門火焚く  (琴浦)圓山 淳子
縁先に封切る便り小鳥来る  (米子)大山 えい子
大山の機嫌良き日や大根蒔く (米子)田村 鈴代
祈る道無我の道ある徒遍路  (南部)齊鹿 護稲
漁火に触れなん許り銀河の尾 (米子)安田 明堂
表札は今も夫の名小鳥来る  (米子)奥田 節世
朝採りの色を買ひたる夏野菜 (鳥取)保木本 さなえ
リラ冷やときに刃物となる言葉(米子)足立 六歩
虫の夜やしみじみと聞く母の過去(琴浦)中谷 一枝
不揃ひの大根よく売れ無人市 (米子)由木 みのる
少年は博士と呼ばれ虫の秋  (鳥取)椋 麻里子
大の字になりし故郷の夏座敷 (南部)野原 蓉子
終戦日知らぬ世代とかこむ句座(湯梨浜)中前 惇子
大輪の牡丹に迷ふ花鋏    (鳥取)池本 和江

【子どもの部】
<鳥取県知事賞>
夏空にひこうきぐもがとけていく (青谷中一)大口 真由

<鳥取県教育委員会教育長賞>
雲の峰闘志が集うグラウンド   (尚徳中三)田子 陸斗

<鳥取県俳句協会長賞>
未来へと胸が高鳴る受験席    (東山中三)山戸 萌

<優秀賞>
卒業式はるかな風が背中押す   (大栄中三)坂田 向奈
逃げ水を追いかけ走る陸上部   (東山中三)中西 春登
つららがねがっきみたいにならんでる(若桜学園小二)平口 稀子
あきらめないラストの気合い泳ぎ切る(境一中三)濵田 寛太
投入堂ゴールテープは秋の風   (東郷小四)中前 結登
マフラーに顔をうずめる帰り道  (大栄中三)福嶋 瞳来
書初めが願いを乗せて天昇る(若桜学園八(中二))藤原 遥香
塾終へて虫鳴く夜を妹と     (東伯中二)天野 恵
背に隠す白詰草のおくりもの   (東山中三)米山 紗由
サイダーのはじける音と青い空 (桜ヶ丘中三)平尾 彩花

<佳作>
森の中灯火のようなミモザかな  (北斗中二)田村 果歩
大山の恵み豊かに青田風     (東山中三)井田 瑠偉
入学式家中走るいってきます   (東山中三)﨏田 晄叶
夏の空キラリとひかるホームラン (日野中三)砂流 杏香
下校道マンガ列車に出あふ秋   (浦安小六)天野 純
空のにじ神様からのおくりもの  (富桑小四)松田 佳央理
教室にとび込んでくるせみの声(後藤ヶ丘中三)宮原 若那
歓喜湧く波乱続きの運動会     (西中三)長石 駿
駅伝の六千メートル二位の汗  (弓ヶ浜小五)西畑 晴翔
太陽とひまわりたちのにらめっこ (城北小五)山根 琴乃
春風がわた毛さそって旅に出る  (美保小四)松尾 伊蕗
はるかぜにおされてならぶきみのよこ(浜坂小三)網川 清空
ひまわりのよこにならんでせいくらべ(浜坂小三)河上 なな実
空とんでここをさよならわた毛の子(富桑小四)根岸 杜馬
桜散る思い出深き通学路     (北斗中一)喜多村 奏佑
チューリップ一年生をおでむかえ(若桜学園小五)森岡 幹太
かき氷あたしもいっしょに溶けてゆく(日野中二)伊田 あい
夕日さすとんぼの中にたたずんで (桜ヶ丘中二)福田 悠斗
夏休みずっとねているランドセル  (浜坂小三)山口 さね
卒業の言いたくないよ「さようなら」 (中山中三)松本 琉己

<奨励賞>
夏休み張り切って行く部活動    (大栄中三)赤尾 翔哉
行く秋のラストステージ文化祭   (大栄中三)船口 佳蓮
ぶらんこをこげばこぐほど空近く(若桜学園小六)岩見 樹
衣がえクラスにあふれる白き色   (尚徳中三)遠藤 颯聖
さくら咲く小さな希望抱えつつ  (後藤ヶ丘中三)植田 華
夕焼けや歴史語らう古都の道     (境一中三)下西 梨世
えをかくよひまわりいっぱいわらってた(逢坂小一)嶋澤 奈々
ねこじゃらし見つけた犬の輝く目  (桜ヶ丘中二)橋本 綾乃
パレットに絵の具をのせる夏休み   (境一中三)瀬戸口 葉乙
練習し長く泳げたバタフライ    (弓ヶ浜小五)福田 桜和

チラシ
スポンサーサイト



【開催のお知らせ】第43回鳥取県書道連合会展

期間 令和4年3月29日(火)~31日(木)
     午前9時から午後5時
     (最終日は午後3時まで)
会場 鳥取県立博物館
主催 鳥取県書道連合会

入場無料、オープニングセレモニーや特別展示もありますので、ぜひお越しください。
3日間ですので、お見逃しなく。
お越しの際は、マスク着用等の新型コロナウイルス感染症予防対策にご協力をお願いします。

書道連合会展(表)
書道連合会展(裏)

第50回記念鳥取県民短歌大会【報告】

開催日   令和3年11月7日(日)
開催場所  倉吉交流プラザ視聴覚ホール
主催    鳥取県歌人会

県内から応募いただきました作品の表彰式及び著名歌人である池本一郎氏をお招きしての講演会を行いました。
受賞作品をご紹介します。
【応募者数791名(小中高校生681名、一般110名)】

<小・中・高校生の部>
(鳥取県知事賞)
となりより斜めうしろのここがいい居眠りするキミ見ている五限  
     中ノ郷中学校 二年  田中 柚愛

(鳥取県議会議長賞)
あつい日にうまれてきたよ小さい手すえっ子ぼくがおにいちゃん
     中ノ郷小学校 二年  米田 極

(鳥取県教育長賞)
学校で机をつなげ話し合い笑い合うこといつの日なのか
     遷喬小学校 六年  中野 雪乃

(倉吉市長賞)
赤ちゃんをこわごわと抱くあたたかさ私の母もそうだったのかな
     中山中学校 二年  山根 愛理

(倉吉市議会議長賞)
食べ物は場所によってね味違うある場所辛いある場所甘い
     日野高等学校 一年  加藤 あずさ

(倉吉市教育長賞)
コロナでもスイカもナシも大山もいつもと同じ僕のふるさと
   皆生養護学校高等部 一年  山口 裕大

(新日本海新聞社賞)
世界とやら見えていないと奴が言う私の見える世奴には見えぬ
     桜ヶ丘中学校 二年  木下 逢成

(鳥取県歌人会賞)
久しぶりこの坂のぼれば祖父の家早く聞きたい「よう来たな」
     城北小学校 六年  遠藤 みはる
( 同 )
土越えて芝生も越えて柵越えて声援の中白球消える
     中ノ郷中学校 二年  諸家 旭
( 同 )
海岸にいろんなものが流れ着く工作用の材料見つけた
      美保小学校 四年  村田 海朱
( 同 )
こっちだよここまでおいで入どうぐものってみたいなきみのせなかに
      中ノ郷小学校 二年  竹田 翔美
( 同 )
一つのボールつないでつないで勝ち取ったテニスシューズにはたくさんの砂
     境港第一中学校 二年  景山 千尋

(入選)
帰り道落ち葉に飛び込む子供たち僕も小さく落ち葉を踏んだ
     中ノ郷中学校 二年  山名 有希人
(同)
かみを切り気分はちょっぴりお姉さん浴衣すがたで花火見たいな
     美保小学校  四年  北尾 陽菜乃
(同)
しずかだなみんなむ中でみているよオリンピックのかいかい式を
      中ノ郷小学校 四年  坪田 祥佳
(同)
すわったらページをひらきはいりこむ未知の世界はただただ広い
      中ノ郷小学校 六年  青木 夢果
(同)
夏休み土日も部活取り組んだステージ登り姿勢を正す
      湖東中学校 二年  玉江 きらり
(同)
梅干を口になげたらなじみあるあの酸っぱさで思い出す祖母
      日野中学校 二年  佐々木 空大

<一般の部>
(鳥取県知事賞)
両頬に火傷の痕(あと)ある先生はその日の広島話しくれたり  
        琴浦町  井木 範子

(鳥取県議会議長賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり   
        鳥取市  平尾 潤子

(鳥取県教育長賞)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ  
        倉吉市  坂本 佳子

(倉吉市長賞)
ワクチンの大規模接種の灯が点り夜空にくっきり若月浮かぶ   
        岩美町  山口 茂樹

(倉吉市議会議長賞)
ビルの壁八メートル辺を仰ぎ見る十年前に人数多逝く   
        倉吉市  道祖尾 緑

(倉吉市教育長賞)
粛々と高きへ上る「日の丸」をにこやかに見あぐ入江選手は
        米子市  木村 孝次

(新日本海新聞社賞)
カリウムの値少なき母のためつくつくと煮る切干し大根    
        鳥取市  吉田 博志

(鳥取県歌人会賞)
終戦日戦没学徒の手記を読む今も泡立つ老いの胸底      
        倉吉市  髙田 彬臣
( 同 )
夜明けまえヒグラシの声変わりたり看護師ワゴン押しゆく音に       
        湯梨浜町  徳野 明了
( 同 )
「ごめんね」と言えば良かった沢庵を噛む音響く今日の夕食      
        鳥取市  浦木 妙子
( 同 )
息子らへ甥や姪へと購ひき今また孫に『はらぺこあおむし』     
        鳥取市  佐々木 順子
( 同 )
九十九歳の母読む紙面に日の丸を背負ふスケボーの若者の笑み   
        米子市  佐伯 立子

(入選)
幼子の笑みて突き出すグーの手を吾がパーの手で包む小春日    
        鳥取市  村上 万亀重
(同)
力こめ平和を希求す九十二歳被爆者代表の岡信子氏は      
        境港市  市場 和子
(同)
りゅうぐうの石来し三朝の研究所謎解かれんかその瞬間(とき)を待つ   
        倉吉市  中井 孝子
(同)
辞書よりも隣の母に問うていた「知らんだかいな」といつも笑えり     
        鳥取市  日下部 恵子
(同)
メールとうツールにまかせ声聞かず帰省なきまま兄の訃を聞く    
        境港市  松村 豊子

(互選賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり   
        鳥取市  平尾 潤子
(同)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ        
        倉吉市  坂本 佳子
(同)
十年の義母の介護の卒業にピアスをあけた五十二の秋       
        鳥取市  岸下 澄江

短歌大会チラシ
プロフィール

けんぶんれん

Author:けんぶんれん
鳥カルブログへようこそ!

鳥取県文化団体連合会、
略して『県文連』は、
県域の文化団体と市町村文化協議会が集まり、地域の文化活動の振興を目的に活動しています。

この『鳥カルブログ』では、鳥取県内の文化交流事業をご紹介していきます。


【鳥取県文化団体連合会】
〒680-0846
鳥取市扇町21番地
県民ふれあい会館3階
TEL・FAX 0857(21)2302
kenbunren@coast.ocn.ne.jp

※水・土・日曜日・祝日はお休みです。

鳥カルカウンター
リンク
助成事業一覧
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR