第50回記念鳥取県民短歌大会【報告】
開催日 令和3年11月7日(日)
開催場所 倉吉交流プラザ視聴覚ホール
主催 鳥取県歌人会
県内から応募いただきました作品の表彰式及び著名歌人である池本一郎氏をお招きしての講演会を行いました。
受賞作品をご紹介します。
【応募者数791名(小中高校生681名、一般110名)】
<小・中・高校生の部>
(鳥取県知事賞)
となりより斜めうしろのここがいい居眠りするキミ見ている五限
中ノ郷中学校 二年 田中 柚愛
(鳥取県議会議長賞)
あつい日にうまれてきたよ小さい手すえっ子ぼくがおにいちゃん
中ノ郷小学校 二年 米田 極
(鳥取県教育長賞)
学校で机をつなげ話し合い笑い合うこといつの日なのか
遷喬小学校 六年 中野 雪乃
(倉吉市長賞)
赤ちゃんをこわごわと抱くあたたかさ私の母もそうだったのかな
中山中学校 二年 山根 愛理
(倉吉市議会議長賞)
食べ物は場所によってね味違うある場所辛いある場所甘い
日野高等学校 一年 加藤 あずさ
(倉吉市教育長賞)
コロナでもスイカもナシも大山もいつもと同じ僕のふるさと
皆生養護学校高等部 一年 山口 裕大
(新日本海新聞社賞)
世界とやら見えていないと奴が言う私の見える世奴には見えぬ
桜ヶ丘中学校 二年 木下 逢成
(鳥取県歌人会賞)
久しぶりこの坂のぼれば祖父の家早く聞きたい「よう来たな」
城北小学校 六年 遠藤 みはる
( 同 )
土越えて芝生も越えて柵越えて声援の中白球消える
中ノ郷中学校 二年 諸家 旭
( 同 )
海岸にいろんなものが流れ着く工作用の材料見つけた
美保小学校 四年 村田 海朱
( 同 )
こっちだよここまでおいで入どうぐものってみたいなきみのせなかに
中ノ郷小学校 二年 竹田 翔美
( 同 )
一つのボールつないでつないで勝ち取ったテニスシューズにはたくさんの砂
境港第一中学校 二年 景山 千尋
(入選)
帰り道落ち葉に飛び込む子供たち僕も小さく落ち葉を踏んだ
中ノ郷中学校 二年 山名 有希人
(同)
かみを切り気分はちょっぴりお姉さん浴衣すがたで花火見たいな
美保小学校 四年 北尾 陽菜乃
(同)
しずかだなみんなむ中でみているよオリンピックのかいかい式を
中ノ郷小学校 四年 坪田 祥佳
(同)
すわったらページをひらきはいりこむ未知の世界はただただ広い
中ノ郷小学校 六年 青木 夢果
(同)
夏休み土日も部活取り組んだステージ登り姿勢を正す
湖東中学校 二年 玉江 きらり
(同)
梅干を口になげたらなじみあるあの酸っぱさで思い出す祖母
日野中学校 二年 佐々木 空大
<一般の部>
(鳥取県知事賞)
両頬に火傷の痕(あと)ある先生はその日の広島話しくれたり
琴浦町 井木 範子
(鳥取県議会議長賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり
鳥取市 平尾 潤子
(鳥取県教育長賞)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ
倉吉市 坂本 佳子
(倉吉市長賞)
ワクチンの大規模接種の灯が点り夜空にくっきり若月浮かぶ
岩美町 山口 茂樹
(倉吉市議会議長賞)
ビルの壁八メートル辺を仰ぎ見る十年前に人数多逝く
倉吉市 道祖尾 緑
(倉吉市教育長賞)
粛々と高きへ上る「日の丸」をにこやかに見あぐ入江選手は
米子市 木村 孝次
(新日本海新聞社賞)
カリウムの値少なき母のためつくつくと煮る切干し大根
鳥取市 吉田 博志
(鳥取県歌人会賞)
終戦日戦没学徒の手記を読む今も泡立つ老いの胸底
倉吉市 髙田 彬臣
( 同 )
夜明けまえヒグラシの声変わりたり看護師ワゴン押しゆく音に
湯梨浜町 徳野 明了
( 同 )
「ごめんね」と言えば良かった沢庵を噛む音響く今日の夕食
鳥取市 浦木 妙子
( 同 )
息子らへ甥や姪へと購ひき今また孫に『はらぺこあおむし』
鳥取市 佐々木 順子
( 同 )
九十九歳の母読む紙面に日の丸を背負ふスケボーの若者の笑み
米子市 佐伯 立子
(入選)
幼子の笑みて突き出すグーの手を吾がパーの手で包む小春日
鳥取市 村上 万亀重
(同)
力こめ平和を希求す九十二歳被爆者代表の岡信子氏は
境港市 市場 和子
(同)
りゅうぐうの石来し三朝の研究所謎解かれんかその瞬間(とき)を待つ
倉吉市 中井 孝子
(同)
辞書よりも隣の母に問うていた「知らんだかいな」といつも笑えり
鳥取市 日下部 恵子
(同)
メールとうツールにまかせ声聞かず帰省なきまま兄の訃を聞く
境港市 松村 豊子
(互選賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり
鳥取市 平尾 潤子
(同)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ
倉吉市 坂本 佳子
(同)
十年の義母の介護の卒業にピアスをあけた五十二の秋
鳥取市 岸下 澄江

開催場所 倉吉交流プラザ視聴覚ホール
主催 鳥取県歌人会
県内から応募いただきました作品の表彰式及び著名歌人である池本一郎氏をお招きしての講演会を行いました。
受賞作品をご紹介します。
【応募者数791名(小中高校生681名、一般110名)】
<小・中・高校生の部>
(鳥取県知事賞)
となりより斜めうしろのここがいい居眠りするキミ見ている五限
中ノ郷中学校 二年 田中 柚愛
(鳥取県議会議長賞)
あつい日にうまれてきたよ小さい手すえっ子ぼくがおにいちゃん
中ノ郷小学校 二年 米田 極
(鳥取県教育長賞)
学校で机をつなげ話し合い笑い合うこといつの日なのか
遷喬小学校 六年 中野 雪乃
(倉吉市長賞)
赤ちゃんをこわごわと抱くあたたかさ私の母もそうだったのかな
中山中学校 二年 山根 愛理
(倉吉市議会議長賞)
食べ物は場所によってね味違うある場所辛いある場所甘い
日野高等学校 一年 加藤 あずさ
(倉吉市教育長賞)
コロナでもスイカもナシも大山もいつもと同じ僕のふるさと
皆生養護学校高等部 一年 山口 裕大
(新日本海新聞社賞)
世界とやら見えていないと奴が言う私の見える世奴には見えぬ
桜ヶ丘中学校 二年 木下 逢成
(鳥取県歌人会賞)
久しぶりこの坂のぼれば祖父の家早く聞きたい「よう来たな」
城北小学校 六年 遠藤 みはる
( 同 )
土越えて芝生も越えて柵越えて声援の中白球消える
中ノ郷中学校 二年 諸家 旭
( 同 )
海岸にいろんなものが流れ着く工作用の材料見つけた
美保小学校 四年 村田 海朱
( 同 )
こっちだよここまでおいで入どうぐものってみたいなきみのせなかに
中ノ郷小学校 二年 竹田 翔美
( 同 )
一つのボールつないでつないで勝ち取ったテニスシューズにはたくさんの砂
境港第一中学校 二年 景山 千尋
(入選)
帰り道落ち葉に飛び込む子供たち僕も小さく落ち葉を踏んだ
中ノ郷中学校 二年 山名 有希人
(同)
かみを切り気分はちょっぴりお姉さん浴衣すがたで花火見たいな
美保小学校 四年 北尾 陽菜乃
(同)
しずかだなみんなむ中でみているよオリンピックのかいかい式を
中ノ郷小学校 四年 坪田 祥佳
(同)
すわったらページをひらきはいりこむ未知の世界はただただ広い
中ノ郷小学校 六年 青木 夢果
(同)
夏休み土日も部活取り組んだステージ登り姿勢を正す
湖東中学校 二年 玉江 きらり
(同)
梅干を口になげたらなじみあるあの酸っぱさで思い出す祖母
日野中学校 二年 佐々木 空大
<一般の部>
(鳥取県知事賞)
両頬に火傷の痕(あと)ある先生はその日の広島話しくれたり
琴浦町 井木 範子
(鳥取県議会議長賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり
鳥取市 平尾 潤子
(鳥取県教育長賞)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ
倉吉市 坂本 佳子
(倉吉市長賞)
ワクチンの大規模接種の灯が点り夜空にくっきり若月浮かぶ
岩美町 山口 茂樹
(倉吉市議会議長賞)
ビルの壁八メートル辺を仰ぎ見る十年前に人数多逝く
倉吉市 道祖尾 緑
(倉吉市教育長賞)
粛々と高きへ上る「日の丸」をにこやかに見あぐ入江選手は
米子市 木村 孝次
(新日本海新聞社賞)
カリウムの値少なき母のためつくつくと煮る切干し大根
鳥取市 吉田 博志
(鳥取県歌人会賞)
終戦日戦没学徒の手記を読む今も泡立つ老いの胸底
倉吉市 髙田 彬臣
( 同 )
夜明けまえヒグラシの声変わりたり看護師ワゴン押しゆく音に
湯梨浜町 徳野 明了
( 同 )
「ごめんね」と言えば良かった沢庵を噛む音響く今日の夕食
鳥取市 浦木 妙子
( 同 )
息子らへ甥や姪へと購ひき今また孫に『はらぺこあおむし』
鳥取市 佐々木 順子
( 同 )
九十九歳の母読む紙面に日の丸を背負ふスケボーの若者の笑み
米子市 佐伯 立子
(入選)
幼子の笑みて突き出すグーの手を吾がパーの手で包む小春日
鳥取市 村上 万亀重
(同)
力こめ平和を希求す九十二歳被爆者代表の岡信子氏は
境港市 市場 和子
(同)
りゅうぐうの石来し三朝の研究所謎解かれんかその瞬間(とき)を待つ
倉吉市 中井 孝子
(同)
辞書よりも隣の母に問うていた「知らんだかいな」といつも笑えり
鳥取市 日下部 恵子
(同)
メールとうツールにまかせ声聞かず帰省なきまま兄の訃を聞く
境港市 松村 豊子
(互選賞)
良きことはほんにゆっくりやって来る枇杷が色づき子は身籠れり
鳥取市 平尾 潤子
(同)
お粥さん食べられそうかと聞きくれる夫は俎板の泡流しつつ
倉吉市 坂本 佳子
(同)
十年の義母の介護の卒業にピアスをあけた五十二の秋
鳥取市 岸下 澄江

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